『RENT』を観たあと、ぼけーっと感動に浸りたいところでしたが、今の私の住処はもう杉並区ではないので、ハード・スケジュール。

気分一新して渋谷Bunkamuraへ移動。恐怖の感情破綻パターンであるマチネ&ソワレのダブル・ヘッダーで『コーラス・ライン』を観ました。

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コーラス・ライン(A Chorus Line)とはWikipediaを引用すると、『稽古で舞台上に引かれるラインのこと。コーラスつまり役名のないキャスト達が、ダンス等でこれより前に出ないようにと引かれる。メインキャストとコーラスを隔てる象徴ともなっている。』です。実際のセットも白線(コーラス・ライン)が引かれた舞台とバック一面が鏡だけというシンプルなものです。

あまりご存じでない方は、有名なフィナーレ『One』で金ピカの衣装のイメージからブロードウェイ・ダンサーの華やかな世界を描いていると思っているかもしれませんが、実際にはミュージカル俳優を目指してオーディションを受けて勝ち残るまでのダンサーたちの実話に基いたドラマです。



しかも厳しいオーディションに合格したとしても手に入るのは決してラインより前に出てくることのないその他大勢のバック・コーラスです。演出家から「履歴書には書かれていない、君たちの個性が知りたい」と言われながらも「コーラスはスターを飾る額縁だ。全員の踊りが一体にならなければならない。誰も僕の目を引く踊りをしないでほしい。」とも言われ、たった8人の採用枠を目指します。そしてダンサーの赤裸々なバック・ボーンが順番に語られ、ストーリーは進みます。

現実にオーディションを勝ち抜いてきた役者さんたちがその過程を演じている姿を観ていると、白線を挟んで過去と現在とが交差しているような錯覚で、ショウなのかリアルなのかわからなくなってきて、その世界に引き込まれてしまいます。

途中、「もし、今日で最後のステージだとわかっていたら。明日から舞台に立てないとわかっていたら」という演出家からの問いに対する歌『What I did for Love(愛した日々に悔いはない)』辺りで、涙腺がゆるくなり始めるのが私のお約束です。

明日のことはわからない。今日を大切に、今日のためへの思い、そしてそんな今日を迎えるための今日。そんな今日が最後かもしれないという不安と戦いながら、それでも好きだからずっと続けてるわけで、そして後悔することなくいつの日か訪れる今日、この道を続けてきて良かったと言えるために、今この時を精一杯生きた姿を忘れない。

そんな感じで勝手に解釈してます。『RENT』も『コーラス・ライン』も「今できることを精いっぱい」ってのが似てますね。だがそれがよいw

正直なところ、リヴァイヴァル版と違うキャスト見て最初は女性ダンサー太りすぎじゃね?って思ってて、映画版と違うところもたくさんだったけど、あっという間に引き込まれてしまいました。しいてあげると演出だと思うけど、序盤のダンスの(映画と比べて)下手なのは良いとして、クライマックスの上の動画のところはキチッと揃えて欲しかったよーな気も。足の高さバラバラだったもんなぁ……。舞台観るのは初めてだけどこんな演出なのかな?



やっぱこっちも観たかったような……贅沢ですなw

あ、夜はしっかりと飲み食いしましたよっ!ちょ、ちょいとエンターテイメントの記事が長すぎて……以下略。

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