カクテルホントのうんちく話カクテルホントのうんちく話
(2008/10)
石垣 憲一

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リアル独奏はお休みなので、たまには本の紹介です。

『カクテル ホントのうんちく話』というタイトルが個人的に絶妙で好きです。これが『うんちく話のホント(真実)』だったら間違いなくブーメランですからねw

著者のサイトは私がこの業界に入る前からお世話になっているかもしれません。当時からうんちく話とその元になる資料がたくさん載っていて、私も駆け出しの頃から古書探索の参考とさせていただいてました。(この場を借りて感謝呟いてみます)

私と同年代の方で、本職が他にあり、ここまでの資料を検証された著者はとても素晴らしいです。しかしながら、まだまだ駆け出しだろうけど実際にカウンターを守る立場からすると、臨床医と基礎研究医くらいに立ち位置の違いを感じました。

それを踏まえた上でこの本を読むと、勉強不足の私にはとても参考になります。間違ってもこの本を読んで「あのうんちくは間違いなんだYO!本当はこうなんだYO!」なんて言ってはいけません。

ホントのうんちく話ってのはここまで掘り下げてこそなんだ、というふうにタイトルから推測すると、「今のうんちくは間違いなんだ」という若干バイアス掛かった文章も気にせずに楽しめるでしょう。

続編を期待します。

Comments

    • 三十路独身痛風予備軍's comment
    • January 14, 2009 17:08
    • これこの前買って三回くらい読みましたよ。眉唾ものもあるけどここまで掘り下げるパワーは脱帽!
    • 三十路独身痛風予備軍's comment
    • January 14, 2009 18:03
    • 付け加えとして僕の持っている資料と知識を照らし合わせたところ内容的に当たっているものが3割、不明6割、眉唾1割というところでしょうか。テキーラサンライズに関しては数々の洋書で指摘されているように別レシピが広まった様子。日本でいえばマハラジャで流行った楊貴妃が一般的に広まったのと同じかな。で、スプモーニはミラノのバリスタ数人に裏を取ったところ間違いないようです。
      ただシンガポールスリングに関しては納得いかないんですよねぇ・・・まあそれを楽しむべき書籍なんでしょうが・・・・
    • 店主めがね's comment
    • January 18, 2009 21:29
    • 別レシピが広まるというのも、歴史の面白いところですね。
      貴殿は納得いかないものも多いみたいですねー
      著者も前書か後書かに書いていたと思いますが、執筆中に解釈が二転三転するわけです。現時点ではまた別の資料が見つかり、解釈が変わっているものもあるかもしれません。
      この本を読んで「納得っ!」とか「納得いかないっ!」となった時点で著者の術中にはまっていたりしてねっ♪

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