ハイ・プルーフのハード・リカー好きのお客さま、だいたい1人でお見えになることが多いのだけど、たまに職場の飲み仲間とお見えになります。
ところがお連れのお客さまは、お酒にあんまり強くありません。いつもアルコール分50%以上のハード・リカーをストレートでお飲みになっている隣で、アルコール弱めの可愛らしいカクテルをご注文。3人連れで、残る2人はお酒に強いので、いつもいじられるキャラです。
先日も3人でお見えになっていたのですが、最初のご注文は前述な感じ。ところがこの日は“そんな”気分だったのでしょうか?今日は最後にあのお酒を飲む、と宣言。
そのお酒とは独創ブログにも何度か登場しているUnderbergなのでした。
お酒に強い2人、Underbergとトマトのカクテルを飲んだりはするのですが、実はこのお酒が苦手だったりします。
「いや、無理だから」
「アルコール分44%だし。アルコール分1桁%じゃないと無理やろ」
周りからいつものとおり愛あるコメント。しかし今日はたまたま“そんな”気分だったのでしょう。皆の反対を押し切り、Underbergとトマトのカクテルをご注文。
私も少し気を使って、香りのたちにくい冷凍庫に冷やしておいたUnderbergを使い、酸味を少し強めでお出しすると、するりと飲み干されました。まわりが唖然として見ていると、
「もっと香りが出ても全然いけるかも。アルコールも気にならないし」
と意外なコメント。それならば、ストレートは強いでしょうから、炭酸水で味をのばしてみますか、ということでお出しすると、ぐびっぐびっと飲み干されました。
「全然飲めるよ、美味しいっ、いや、苦いから正確には美味しくはないんだけど、なんか癖になる味だよ。決めた、これからこのお酒は俺の酒!」
と一言。周りからは当然ブーイングなのだけれど、2人とも少し羨ましそう。それもそのはず、“俺の酒”が決まっていたはずの1人は、そのお酒がStone Castleという、限定生産のバーボンなのでした。
以前2本開封した時もほとんど1人で飲み干したくらいなのです。それからは、当店に入荷したほとんど全てのウィスキーを飲んでいながらも、たまーに
「Stone Castle飲みたいなぁ、もう入荷しないの?」
と口癖のように仰います。ないものねだりの気持ちは同じウィスキー・ラバーとして痛いほどわかります。きっとそのうち良いことあります、ウィスキー・ラバーに悪い人は(あまり)いませんからね。
さてもう1人はというと、
「俺も自分の酒が見つけたいなぁ、良いよなお前らだけ……」
とちょいといじけてます。でもそんなに焦る必要はないと思います。たまたま“そんな”気分なんてのが、キッカケになったりするものですからね。
実は、そんなバーマン冥利に尽きる瞬間に出会えた私が一番幸せだったりもします。しかし“そんな”気分がどんな気分で、しかも選んだのがUnderbergだったというのは、近い将来伴侶となる方には、なんとなく言い辛いですなぁ。
ところがお連れのお客さまは、お酒にあんまり強くありません。いつもアルコール分50%以上のハード・リカーをストレートでお飲みになっている隣で、アルコール弱めの可愛らしいカクテルをご注文。3人連れで、残る2人はお酒に強いので、いつもいじられるキャラです。
先日も3人でお見えになっていたのですが、最初のご注文は前述な感じ。ところがこの日は“そんな”気分だったのでしょうか?今日は最後にあのお酒を飲む、と宣言。
そのお酒とは独創ブログにも何度か登場しているUnderbergなのでした。
お酒に強い2人、Underbergとトマトのカクテルを飲んだりはするのですが、実はこのお酒が苦手だったりします。
「いや、無理だから」
「アルコール分44%だし。アルコール分1桁%じゃないと無理やろ」
周りからいつものとおり愛あるコメント。しかし今日はたまたま“そんな”気分だったのでしょう。皆の反対を押し切り、Underbergとトマトのカクテルをご注文。
私も少し気を使って、香りのたちにくい冷凍庫に冷やしておいたUnderbergを使い、酸味を少し強めでお出しすると、するりと飲み干されました。まわりが唖然として見ていると、
「もっと香りが出ても全然いけるかも。アルコールも気にならないし」
と意外なコメント。それならば、ストレートは強いでしょうから、炭酸水で味をのばしてみますか、ということでお出しすると、ぐびっぐびっと飲み干されました。
「全然飲めるよ、美味しいっ、いや、苦いから正確には美味しくはないんだけど、なんか癖になる味だよ。決めた、これからこのお酒は俺の酒!」
と一言。周りからは当然ブーイングなのだけれど、2人とも少し羨ましそう。それもそのはず、“俺の酒”が決まっていたはずの1人は、そのお酒がStone Castleという、限定生産のバーボンなのでした。
以前2本開封した時もほとんど1人で飲み干したくらいなのです。それからは、当店に入荷したほとんど全てのウィスキーを飲んでいながらも、たまーに
「Stone Castle飲みたいなぁ、もう入荷しないの?」
と口癖のように仰います。ないものねだりの気持ちは同じウィスキー・ラバーとして痛いほどわかります。きっとそのうち良いことあります、ウィスキー・ラバーに悪い人は(あまり)いませんからね。
さてもう1人はというと、
「俺も自分の酒が見つけたいなぁ、良いよなお前らだけ……」
とちょいといじけてます。でもそんなに焦る必要はないと思います。たまたま“そんな”気分なんてのが、キッカケになったりするものですからね。
実は、そんなバーマン冥利に尽きる瞬間に出会えた私が一番幸せだったりもします。しかし“そんな”気分がどんな気分で、しかも選んだのがUnderbergだったというのは、近い将来伴侶となる方には、なんとなく言い辛いですなぁ。
また栄養をもらいに伺います。
しばらく行けないと思いますがまたよろしくお願いいたします。